
| 2011年度 在イタリア日本商工会議所会頭 三菱東京UFJ銀行 ミラノ支店 支店長 山口 透 |
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今年度の当商工会議所会頭を拝命致しました三菱東京UFJ銀行の山口でございます。 まずはこの場をお借り致しまして、今般の東北地方太平洋沖地震でお亡くなりになった方々のご冥福を心からお祈りいたします。そして被災者の皆さま、また、ご家族ご親族ご友人が被害にあわれました会員の皆様に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。 この文を書いている段階で最終的な損害規模はわかっておりませんが、まさに第二次世界大戦以降最大の国難と言えるでしょう。我々イタリアに住む日本人の一人一人がこの国難に対し何ができるかということを考えて参りたいと思います。また同時に、今回の災害に寄せられた多くのイタリア人の心からの心配、友情に胸を熱くしたのは、私だけではないと思います。この未曾有の災難を超えて、祖国日本が一段と強い国として復活すること、そして、より深く確かな日伊の相互理解が進められることを願ってやみません。 さて、昨今のイタリアにおける日本企業を取り巻く環境を考えますと、欧州周辺国の国家債務危機、アフリカ・中近東地域の政治的混乱、イタリア政局の不透明性もあり、なかなかマーケットの自律的な回復シナリオが描きにくくなっています。また、日伊両国間のビジネスフローが飛躍的に増えていくという状況には至っていないというのが実感かと思われます。しかし、一方で新興国向けを中心とした輸出産業では、改善の兆しも見えてきております。そうしたマクロ環境の中、昨年は、日本企業によるイタリア企業の戦略的M&A、大型合弁事業の本格スタート等もあり、新しい業種、新しい形態でのイタリア進出も見られました。 このような環境の中で、我々商工会議所として考えていきたい点は以下の3点です。 まずは、イタリアにおけるビジネスチャンスを積極的に見出していくこと。それを日本に対して発信していくことです。イタリアは欧州の大国でありGDPでは世界第7位を占める大きなマーケットです。そして深い歴史と優れたプロダクツを持っています。皆様が日頃感じられているように大変親日的なお国柄でもあります。このようなイタリアのポジティブな面を色々な角度で発見しアピールして参りたい。そのためにイタリアの各自治体、商工会議所、各企業との交流を深めて行きたいと考えております。 第二点はイタリアにおけるビジネス展開上の諸問題を解決していくことです。残念ながらイタリアには独特と言ってよい制度、制度運用の諸問題が数多くあります。未だに実質実行に至っていない日伊社会保障協定などはその典型例です。このような一企業では取り組み得ない問題に大使館、ミラノ総領事館のご協力を仰ぎながら取り組んでまいります。 最後に、イタリア企業に対し日本および日本企業の魅力をアピールしていくことです。日本の誇るソフト、ハードのプロダクトをイタリア企業に紹介していく場、機会というものを積極的に支援して行きたいと思っています。 日本ではザッケローニ氏がサッカーの代表監督に就任されています。昨年のアジアカップの優勝は、イタリアと日本の文化が融合した大きな成功例と言えると思います。ザッケローニ氏は、日本サッカーの足りない点を補うのではなく、強い点をほめたたえ、それを伸ばすことで成果をあげています。異文化が触れ合う中では、そういうアプローチをして行くことが大切なのではないかと思っております。 最後になりましたが、当商工会議所の発展には、会員企業の皆様のご協力が不可欠です。どうか積極的なご支援をよろしくお願い申し上げます。 2011年3月
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