在イタリア日本商工会議所名誉会頭
在イタリア日本国大使
中村 雄二(なかむら ゆうじ)
 


  本年2007年は日本とイタリアの間の要人往来に関し記録的な年となろうとしております。2月にはダレマ外相、3月にはルテリ文化財相、そして4月にはプロディ首相が日本を訪問、日本側と精力的に会談を重ねました。5月には日本から久間防衛大臣がローマを訪れ、プロディ首相、パリジ国防相と会談致しました。今後も複数のイタリア閣僚の訪日が予定されております。 

  かかる盛んな往来の背景には現イタリア政府のアジア、日本重視の姿勢があります。アジア重視政策は新政権成立後まず中国、インドとの要人往来をもって始まりました。しかしプロディ首相を始めイタリア側要人は私に対し折あるごとに「イタリア経済にとっての日本の重要性を忘れている訳では決してない。」旨強調し、早い段階から訪日の意図を明らかにしておりました。また、現政権では例えばパドア・スキオッパ蔵相が私に「これまでほぼ毎年日本を訪れ、今でもその経済動向を常に見守っている」と語ったように、知日派が要職に就いております。折から日本経済も回復の勢いを強めつつあり、日伊経済関係の新たな飛躍のために好条件が整いつつあるといえましょう。 

  もちろんこれにより日伊経済関係の諸懸案が一気に解決するものではありません。積年、最大の懸案である滞在許可、労働査証問題に関しては日本政府としても、上記の訪問の際の諸会談でも常に取り上げており、引き続き強く申し入れていく所存です。また日伊ビジネス・グループの一層の活性化に関しましても私自身折あるごとに関係者に働きかけてまいりました。 

  日々ビジネスの最前線で活躍されておられる邦人企業の皆様におかれましては依然種々御苦労の多いことと拝察致します。現在の日伊経済関係の好機を少しでも現実の成果に結びつけるべく、政府と致しましても全力を尽くす決意を固めております。在イタリア日本商工会議所会員各位におかれましては、何とぞ御理解、御支援、御協力を賜りますよう宜しくお願いを申し上げます。
                                                2007年 5月

 

 

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